マサールのショコラづくりで、特にやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
ショコラは基本的に温度管理を徹底しないと綺麗に仕上がりません。そして1つの商品が完成するまでに3日、4日かかるものもあります。そんなショコラを1粒1粒丁寧に育てて、宝石のようにバッチリ決まったボンボンショコラが完成した時には本当に嬉しくて感動します。またこの感動がお客様にも伝えることができたとき、作って良かったと心から思いますし、もっと良いものを作りたいという気持ちが湧いてきます。
入社前のイメージと、実際に働いてみた印象の違いを教えてください。
入社前は高級なお店というイメージで、学生だったのでなかなか買いに行ける機会もなく、どんな方たちが働いているか分からない状態で不安な気持ちが大きかったです。
いざ入社してみると、社員同士の年齢が近いということもあり、みんな仲が良くて和気あいあいと楽しく働けています。
先輩から教わって印象に残っている言葉やエピソードはありますか?
過去に、早く仕込みを教えてほしいのなら、洗い物やケーキの帯巻きなど誰でもできる仕事を誰よりも早くこなすくらいの気持ちでいないとダメだよと言われたことがあります。
そこで好印象を残すチャンスでもあるので、この言葉が私は今でも心に残っています。
そしてお菓子作りは時間との勝負なので、そこから私は常に時計を見ながら行動するというのを意識しています。
ショコラづくりの中で特に大切にしていることは何ですか?
1番は見た目の美しさです。これはショコラだけではなくケーキや焼き菓子にも言えることですが、「これを食べたいから買いたい」「自分へのご褒美で買いたい」「誰かにプレゼントしたい」そう思ってもらえることって本当に素晴らしいことだと思います。私はお菓子作りをする上で、誰が見ても「これは綺麗にできているかな」と思うことを大切にしています。
今後、挑戦してみたいことや目指している職人像を教えてください。
ありがたいことにイベント時の新商品を何度か開発させていただいています。自分で考えたお菓子が商品となってたくさんの方たちの癒しの時間となっているのなら、これからももっと人々に感動を与えられる商品づくりに挑戦していきたいです。